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お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセス|約80億円の要求と端末の解析

GMOインターネットは、Windows のデスクトップ環境を貸し出す「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスについて、10月26日・27日に第6報〜第8報を出しました。 攻撃者とみられる者から10月21日に約80億円を要求され、10月27日12時に利用者の情報の公開とランサムウェアの攻撃を行うと予告されているとしています(GMOインターネットの2026年10月26日の第7報)。 会社は要求に応じない方針で、このサービスに接続していた利用者には、予告の時刻の前にバックアップをとって PC の電源とケーブルを抜くよう求めました(2026年10月27日9時58分時点の第8報)。

10月21日〜24日の第1報〜第5報の内容は、10月24日の速報にまとめています。

公表された内容

  • 金銭の要求:10月21日に脅迫のメールを受け、約80億円を要求されたとしています(第7報・第8報)。要求に応じない場合、国内外の70を超える証券会社・FX 会社などの利用者の口座への不正な操作を続ける、利用者の PC の情報を公開してランサムウェアの攻撃をする、会社のシステムの情報を公開する、と伝えられたとしています(10月24日の適時開示)
  • 攻撃の予告:10月27日12時に、利用者の情報の公開とランサムウェアの攻撃を行うと予告されているとしています(第7報・第8報)
  • 被害の状況:サービスのシステムにセキュリティ上の問題があり、不正なアクセスと利用者の情報の持ち出しを確認したとしています。一部の利用者から、取引口座で身に覚えのない取引があったとの報告を受けているとしています(10月24日の適時開示)
  • 件数・侵入経路:持ち出された情報の件数・範囲と、侵入経路は公表されていません
  • 業績への影響:お見舞金と損失の補償が連結業績に与える影響は、まだ算定できていないとしています(10月24日の適時開示)

利用者へのお願い(第6報・第8報)

  • 接続に使った PC・スマートフォンを、ウイルス対策ソフトのフルスキャンで調べる(クイックスキャンではなく)
  • 大事なデータを、ネットワークから切り離した外付けの記憶装置にバックアップする
  • 10月27日12時より前に、バックアップをとったうえで PC のケーブルを抜き、電源を落とす(第8報で新しく追加)
  • 別の安全な端末から公式サイトを開き、FX・証券・メール・Google などのパスワードを変え、すべての端末のログアウトと多要素認証の設定をする。覚えのない連携アプリ・転送設定・拡張機能・登録端末を消し、点検が終わるまでブラウザの同期をオンにしない
  • 会社がパスワードや認証コードを聞くことはなく、「被害金を取り戻す」などと費用を求める連絡には応じないよう呼びかけています

経緯

  • 2026年10月19日:利用者からの問い合わせを受けて調査を開始
  • 2026年10月20日:不正なプログラムを確認し、新規申し込みとコントロールパネルを停止
  • 2026年10月21日:午前4時から全プランのサーバーを順に停止し、第1報。同日、約80億円を要求する脅迫のメールを受信
  • 2026年10月22日:警察に相談
  • 2026年10月24日:第4報と適時開示で、お見舞金(一律5,000円)・不正な取引の損失の補償・代わりのサービスの6か月無料を公表。能動的サイバー防御の適用を政府の関係機関に要請。第5報で利用者へ対策をお願い
  • 2026年10月25日:利用者に、接続に使った端末の調査への協力を依頼
  • 2026年10月26日:第6報で利用者へのお願いを改めて案内。第7報で、預かった端末の解析を始めたと公表
  • 2026年10月27日:第8報。端末の解析を続けていること、AI やセキュリティの会社からの協力の申し出を調整していることを公表し、予告の時刻の前に PC の電源を落とすよう求めた

会社の対応

  • 攻撃者の要求には応じないとしています。要求に応じても、取られた情報の削除や不正な利用の防止が保証されないためとしています
  • 協力を申し出た利用者のもとへ社員が出向いて端末を預かり、グループのホワイトハッカーのチームがマルウェア(ランサムウェアを含む)が仕掛けられていないかを解析しているとしています(第7報・第8報)
  • 対策が分かれば、利用者に個別のメールで知らせ、お知らせのページにも載せるとしています
  • 主な取引所・証券会社に、このサービスからのアクセスの遮断、ログイン中のセッションの強制切断、不正な取引の監視を頼んでいるとしています(10月24日の適時開示)
  • 損失の補償は、取引所などから返金があればその分を差し引いて払い、返金がなくても補償の対象の損失を払うとしています。申請の方法は11月6日までに案内するとしています(10月24日の適時開示)
  • 警察・所管の官庁に報告し、捜査に協力しているとしています。相談の窓口(電話は24時間受付)を設けています

中小企業が今日からできること

  • クラウドの端末に接続していた PC を調べる:仮想デスクトップやリモート接続のサービスにつないでいた PC を一覧にし、ウイルス対策ソフトのフルスキャンをかける。異常があれば、その PC からはパスワードを変えない
  • ネットワークから切り離したバックアップを今日とる:業務の大事なデータを外付けの記憶装置に写し、写したあとは PC から外して保管する
  • お金を動かすサービスのセッションを切り、多要素認証を入れる:ネットバンキング・証券・決済の管理画面で、ログイン中の端末を確かめて全部ログアウトし、多要素認証を設定する
  • メールの転送設定と連携アプリを点検する:会社のメール・Google などのアカウントに、覚えのない転送設定・連携アプリ・登録端末がないかを確かめて消す
  • 「被害金を取り戻す」連絡に注意するよう社内に伝える:補償や返金をかたって費用やパスワードを求める連絡には応じず、契約しているサービスの公式サイトで確かめる

出典

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